【人を動かしてこそプレゼン】1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけをシンプルに伝える技術 伊藤 洋一 著

読書

あなたはプレゼンをしただけで満足していませんか?

このプレゼンは結局何が言いたかったのだろう?

何をすればいいのだろう?

相手にこのように思われてしまっては、ただ説明したのみのプレゼンになってします。

私自身も社内の会議で、内容を理解できず結局何をすればいいのかわからないということがあります。

本書では、誰でもプレゼンが上手くなる方法とともに、ビジネスで人に伝えるための根本についても教えてくれます。

それでは、内容を見ていきましょう!!!

プレゼンの最終ゴールは人に動いてもらうこと

プレゼンの最終ゴールはプレゼンにより人に動いてもらうことです。

プレゼンを行い、相手に理解してもらうだけではいけません。
理解してもらい、行動してもらってこそプレゼンの意味があるのです。

仮にあなたが営業で、「いい商品だね」と言ってもらえても商品を購入してもらえなかったら意味がありませんよね。

内容を理解してもらい、実際に行動してもらうことが重要です。

そもそもあなたの話を聞いていない前提でプレゼンをする

あなたは学校の先生の授業や会社の研修の際、集中できずに理解できなかった時はありませんか?

あなたがプレゼンの準備を綿密に行い、良いプレゼンをしたとしても、相手の状況や理解度などによっては全く伝わらないことまでありえます。80%の人は聞いていないと思ってください。

相手の頭の中に残り、完全に理解してもらうことは難しいのです。

左脳と右脳に訴えるプレゼンをする

では、理解して行動してもらうにはどうすればいいのでしょうか?

そのためには左脳と右脳に訴えかけることが必要です。
人は左脳でロジックを理解し、右脳でイメージできることで初めて行動することができます

左脳思考・論理をつかさどり、論理的思考や分析に優れている
右脳知覚・感性をつかさどり、創造性に優れている

左脳と右脳に訴えるプレゼンをするには、1分で要件を伝え、論理的かつ相手の頭の中にイメージが描けるように伝えることが非常に重要なのです

1分で説明するのは無理なのでは?

このように思う方もいるかもしれません。
ですが、1分で伝わらないことは何時間かけても伝わらないと思ってください。

プレゼンで話す最初の1分で相手が動いてくれるかどうかが決まります。
プレゼンの時間が長い場合は、1分の内容の詳細を話すようにしていけばいいのです。

ピラミッドストラクチャーの3段構造で相手に伝える。

ピラミッドストラクチャーとは、最初に結論を述べ、その後その根拠を説明する手法です。

結論は一つ、その根拠は複数あり、ピラミッドのような形をとることからこのように呼ばれています。

本書では3段のピラミッドで説明することを推奨しています。

「結論」「根拠」で論理的に説明を行うことで「左脳」を刺激し、「具体例」を用いて「右脳」を刺激することで人を動かすことができます

私はA案が良いと思います。

その根拠は3つあります。

1つめは~です。たとえば~

上記にように「結論」「根拠」「具体例」で話すことで相手を動かすプレゼンができるようになります。

「想像してみてください」で相手の頭にあるイメージを使って右脳を刺激する

ピラミッドストラクチャーの3段目の具体例については、イメージ画面や図、たとえを用いると効果的です。

それ以外にも効果的な方法があります。
それは「想像してみてください」と語りかけ、すばらしいと思いませんかと方向感を伝えることです。

あとは勝手に聞き手が自分の中で想像してくれます。
自分の経験と結びつけることで、より理解が深まり易くなるのです。

文章やスライドは「スッキリ・カンタン」にする

話を聞く時に、わからないことがあるとその段階で考えてしまい、話自体がわからなくなる経験はありませんか?

話の迷子にならないためにも、話す内容については、「スッキリ・カンタン」にしなくてはいけません。

スッキリさせるためには、文章は短く、言葉を少なくことが必要です。
文章を図やイメージ画像で表すことができればかなりスッキリさせることができます。
文章や話す言葉もできる限り減らせるものは減らすように心掛けをしましょう。

カンタンにするためには、中学生でも理解できる言葉しか使わないようにしましょう。
ビジネスの場では、知識や経験値も違い、職種が違えば同じ会社でも理解されないこともあります。

話の迷子にさせないように「スッキリ・カンタン」を常に心掛けましょう。

伝えたいことを一言のキーワードで表す。

ここまで学んできたことを活用し、説明できたとしても覚えてもらえなければ、意味がありません。

相手に強烈に覚えてもらうためには話に「キャッチコピー」をつけることが必要です

芸人さんで芸名がわからないが、ネタはわかる

このように特徴的なことがあれば相手に覚えてもらいやすくなります。

プレゼンではそれが「キャッチコピー」になります。
強烈な印象を残すことができる超一言があれば、あなたの話を思い出してもらえます。

大きな声で話す

プレゼンが伝わらないのは、声が小さいからかもしれません。

著者がプレゼンの指導をしていて以下のように思ったそうです。

声が小さいから伝わらないのでは?

相手に伝わらないという方の7割は「声が小さい」というただそれだけの理由で伝わっていない感じたそうです。

どんなにいいプレゼンでも届かなければ意味がありません。
一番遠くにいる方へ声を届けるイメージでプレゼンをしてみましょう。

さいごに

いかがだったでしょうか?

PREPでの説明や、中学生にわかるように話すということは本書以外でも述べられている汎用のスキルのように感じます。

相手にわかりやすく伝えたいと思う方は本書以外にも、私が紹介している「教養バカ」「コンサル1年目が学ぶ本」を合わせて読んでいただくことでより理解が深まると思います。

ぜひ参考にしてみていただき、本書を購入して人を動かせる人になってください。

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