【センスとは何か?】センスは知識からはじまる 水野 学 著

読書

センスは生まれながらのものだからどうしようもない

このように思っている方へ一読してほしいのが本書である。

本書は熊本県のゆるキャラ『クマモン』やdocomoの『ID』を手がけてきた水野さんが抽象的な概念である「センスとは何か」と「センスをどのように磨くのか」を教えてくれる一冊である。

センスは生まれ持ってのものではない

様々な企画や商品、デザインを手がけてきた筆者は、大学で企画やデザインについての講義をしている。そこで多くの学生から受ける質問は共通しています。

アイデアとは生まれながらのセンスによるものですよね!

だか、これは間違いであると筆者は述べています。

センスは特別な人に備わったものではなく、方法を知り、やるべきことをやり、時間をかければ誰にでも手に入ることができるものであると語っています。

センスとは何か?

ではセンスとは何なのか?

センスの良さとは数値化できない事象の良し悪しを判断、最適化する能力である。

たとえば、洋服を例にとってみても1番売れている洋服を着ている人全員がセンスが良いかというとそうではないことは理解いただけるかと思います。

数値化できない事象の良しあしを判断し、一番最適化されたものを人はセンスが良いと感じるのです。

最適化するには普通を知ることが必要

良し悪しを判断して、最適化するためにはどうすれば良いのか?

それは物事の普通を知ることです。普通を知ることで判断基準となる物差しが自分の中にできます。
「普通である」という物差しがあることで、普通とは違う「良いもの」「悪いもの」を判断できるようになります。判断できるようになるとあらゆるものが最適化できるのです。

センス=知識の集積

普通を知るには、多角・多様な知識を集積することが必要です。

まず手始めに誰でも見たことのあるものを知識として蓄えることが重要です。

過去に存在していたあらゆるものを知識として蓄えておくことで、センスが良い新たなひらめきにつなげることができるのです。

また、知識と知識を掛け合わせることで新たな商品やイノベーションが起こります。

たとえば、iPhoneはインターネットを固定電話や携帯電話と掛け合わせて作られています。

このように今あるものを知識として蓄え普通を知り、掛け合わせたりすることで新しいひらめきも生まれてくるのです。

効率よく知識を増やす3つのこと

王道から解いていく

王道のものは最適化されていることが多く、普通を理解するにはとても有効です。
定番のものに触れることで最適化する際の指標ができます。

王道

・ロングセラーとなっているもの
・定番となっているもの

今流行りのものをしる

王道を抑えたら、流行りのものについても情報収集をします

流行してあるものは一過性のものでありますが、知ることで知識の幅を一気に広げることができます。

流行している情報を知るには雑誌を読むことがおすすめです。

新しいものはネットでは整理されていないことも多く、体型立てて整理されている雑誌で情報収集することで流行りを掴むことができます。

共通項や一定のルールがないか考える

集めた知識を分析、解釈することも重要です。共通項や一定のルールを見つけることで知識を精製、昇華することができます。

このような共通項や一定のルールは類似の事象にも応用できるため、精製・昇華された知識が集積されることでよりセンスの良いアウトプットが出せるようになります。

おすすめ知識集積方法

本書では、知識集積のために書店へ足を運ぶことをおすすめしています

書店には様々なことのベストセラーや流行りの本があり、自分の興味のあるもの、まったく興味のないものにも触れることで多角・多様な知識を集積することができます。

最後に

いかがだったでしょうか?

私も本書を読む前はセンスは生まれつきの才能と思っていましたが、普通をしり、普通を計るために知識集積を心がけることでセンスを良くすることができると学びました。

本書をさらに詳しく見たい方は是非手に取ってみてください。

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