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人にお願いするの気まずいな、、、、
あなたはこのように感じたことはありませんか?
本書はコロンビア大学の心理学博士が最新科学を基に「必要なときにお願いをして、人に助けてもらうためのテクニック」を紹介している本です。
私自身も30代になり、役職が上がるにつれて自身の業務をこなすだけではなく、チームに支持を出すマネジメント能力が求められるようになりました。
チームの中には年齢が上の部下もいるため、人に上手に頼む方法を学びたいと考えた際に本書を見つけました。
上手に頼む方法を本書で学ぶことで仕事だけでなく、私生活も豊かにすることができます。
私が本書を通じて参考になった部分をご紹介します。
誰かに頼むのが気まずい理由
人はほんの些細な頼み事を想像するだけでも、ひどく不快にな気持ちになります。
新しい科学分野である社会神経科学は
人は他者との関わりから生じる不快感を体の痛みと同じよう処理することを明らかにしました。
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「心を傷つけられた」
「心をえぐられるような思いをした」
心理状態を怪我のように表現することもありますが、脳内では体で受けたダメージと同じように処理されているのです。
現代の職場では、チームや部署を跨いで仕事を行うことが多くなっており、サポートが不可欠です。
人に頼みごとをする機会が増え、小さな苦痛を伴う場面も増えています。
なぜ頼んでも断られてしまうと思うのか
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何かを頼むときに感じる苦しみの大きさはどのくらいの割合で拒絶されるだろうという予測によっても変化します。
私たちはこの予測がとても下手です。受け入れてくれる確率を実際よりも大幅に低く見積もってしまいます。本書で紹介されている実験では約2倍の違いがあったそうです。
また、人は親切で協力的でなくてはならないと考えています。
そのため、頼みごとを断ることに心理的・対人的なプレッシャーがかかっているのです。
1度断られたとしても2度目は「イエス」と答えてもらいやすいです。
私自身もお誘いを断ってしまったら、次回は参加しようと思うので、このような心理効果は実際にあるのだと感じます。
頼みごとをしたら嫌がられるかもしれないという誤解
ほとんどの人は「頼み事をしたら嫌がられるかもしれない」という間違った考えを抱いています。
実際は、相手を助けることでさらに好意を抱くようになるのです。
嫌な印象を抱いている方の頼みに応じることで、相手への嫌な印象が薄れます。
さらに大きな頼みごとに応じると、相手が良い人のようにさえ思える効果も生じます。
これは認知的不協和という心理効果によるものです。
【認知的不協和】
行動や心理の矛盾に不快感を感じる状態。
嫌いな人を助けるという行動とこの人キライという心理は矛盾しています。
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好きじゃないあの人を助けたのはなぜだろう?
そんなに悪い人じゃないし、いい人かもしれない。だから助けたんだ!
このように矛盾を解消しようとします。そのため、逆に好意を持ってもらうことさえ可能なのです。
助けを強いられていると感じるとメリットは消える
人は他者への貢献で幸福感を抱くことができますが、助けを強いられていると感じてしまうとそのメリットが消えてしまいます。
助け合いの精神で持ちつ持たれつの関係性があることで気落ち良く人を助けようとすることができます。
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必要な助けを得るための4ステップ
助けてもらうために、必要なステップは4つあります。
相手に気付かせる
人は基本的に、自分のことで頭がいっぱいで周りにはあまり注意を払っていません。
助けを求めるサインは相手にわかるようにしないといけません
助けを求めていると相手に確信させる
助ける側は助けが必要と確信できないと行動には移しにくいものです。
相手が困っていないのに、助けが必要だと誤解する
求められていないのに助けようとして嫌がられる
このような不安があると助ける大きな障壁となってしまいます。
しっかりと相手に直接助けてほしいと求めればいいのです。
助けを依頼する人を明確にする
困っている人を助けられる人が周りに多ければ多いほど、自分が助けるべきだという責任が薄れてしまいます。
会議の質疑応答の際、たくさんの人が参加すると発言しなくても大丈夫だろうと考えてしまうのと同様です。
特定の人に向けて「あなたに助けてもらいたいと」サポートを依頼しましょう。
助ける人が、必要な助けを提供できる状態でなければならない
自分のことで精一杯の状態では、助けることを躊躇してしまいます。
そのため、どの程度の助けが必要なのかをはっきりと、詳しく説明することが必要です。
私自身もお願いをするときは、アクションプランを明確にして指示を出すようにしています。
また、求めていた水準の助けがなくとも相手の助けを受け入れ、不満を抱かないようにしましょう。
NGな頼み方
誰かに助けを求める時には、何を言うべきでないか何をすべきでないかを考える必要があります。
特に印象に残ったものを紹介します。
やたらと謝る
謝ることはよそよそしい関係に繋がってしまいます。
集団的返報性の原理というものがあります。
集団的返報性の原理
自分と共通点のある人を助けようとする心理傾向。
必要な時はお互いに助け合うことを前提にしている
謝りながら助けを求めてしまうと、同じ集団に属していない気持ちになります。そのため、助け合いの前提が薄くなってしまいます。
頼み事を些細なものとアピールする
助けを求めることは気まずいし、相手に断られるかもしれない不安がつきまといます。
てすが、頼み事をする際には些細なお願いであると見せかけてはいけません。
些細なお願いであると見せてしまうと、助けることで本来得られる幸福感が薄れてしまいます。
また、頼み事の労力を低く見積もってしまうことで、相手が普段楽な仕事をしていると暗にほのめかすことにもなってしまいます。
人を動かす頼み方
本書では人を動かす3つの力があるとしています。
仲間意識
自尊心
有効性を感じる
紹介されていた中ですぐ実践できると思ったことをご紹介します。
一緒にという言葉を使う
「一緒に」という言葉は、脳にとって他者と結びつくための強力な手掛かりになります。
この言葉を聞くことが、脳にとっては報酬のように機能します。
自分が集団に属していて、他者とつながっていて同じ目標に向かってともに働く信頼できる人々がいると感じることができるのです。
自分がしたことに効果があったと実感できる
誰でもできることでは、自尊心を高めにくいということがあります。
自分にしかできない形で誰かを助けることで、私たちの自尊心は高まるのです。
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「あなたにしかお願いできない。だからこそ是非お願いしたい」
このような自尊心をくすぐる伝え方をすると効果的なのです。
感謝の気持ちを伝えてどのような結果になったか伝える
感謝の気持ちを伝える人は多くいますが、助けてもらった結果まで丁寧に伝えている人はそれほど多くないと思います。
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資料作成ありがとう!おかげさまで契約ができたよ!
このように伝えるだけでも、相手が貢献できたという有効性を満たすことができます。
さいごに
いかがだったでしょうか?
この記事を参考にしていただき、上手に人に頼めるようになってください。
もっと詳しく内容を知りたい方は是非本書を買ってみてください。
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