【努力を効率化する】エフォートレス思考 グレッグ・マキューン 著

読書

効率を求める自分は絶対に読まないといけない!

前作の「エッセンシャル思考」を読んでいた私は、この本を見た時にこのように思いました。
エッセンシャル思考は「無駄なことを見極め、重要なことに注力するために「何を」やるか」を教えてくれました。

ですが、重要なことは認識しているものの、その数が多すぎて時間が足りないと思うことはありませんか?

エフォートレス思考は、「どのように」やるかを極めていく技術である。
今回は、最小の努力で最大の成果を上げるための考え方や方法を学んでいきましょう。

エフォートレス思考の3ステップ

努力を最小、簡略化するために3つの重要なステップがあります。

この3つのステップを踏むことでエフォートレス思考を身に着けることができます。

エフォートレス思考
  • エフォートレスな精神
  • エフォートレスな行動
  • エフォートレスなしくみ

エフォートレスな精神

頭の中のガラクタを片付けて、余裕のあるマインドが必要となります。
エフォートレスな精神を手に入れるための方法をご説明します。

知覚的負荷

プライベートで不安があると、仕事が手につかないということはありませんか?

不安や恐怖、怒りなどの「感情価」の高いものごとを優先して処理を行います。

頭の中に不要な考えや、ネガティブな感情、ダメな思考パターンが詰まっていると脳のリソースがとられパフォーマンスはどんどん下がっていきます。
脳の機能は有限のため、大事なことを行うためにはこのような感情を取り除くことが必要です。

そのためにおすすめのポイントは「不満を感じたら、感謝に変えてみる」です。たとえば以下のような形です。

ネガティブ⇔ポジティブ
  • いろいろ言われてうるさい⇔とても気にかけてくれている
  • 仕事が遅い⇔間違えないように丁寧に仕事をしてくれている

これはぺこぱさんの漫才のようなイメージです。笑
不満を感謝に変えることで、ネガティブな感情をポジティブな感情へ変えることができます
ポジティブな感情へ変わると、脳のパフォーマンスも高くなっていきます。

考え方を180度逆転させる

あなたは重要だが、面倒な仕事を後回しにしてしまうことはありませんか?
これは、怠惰だからではなく、人間が生存するために必要だった本能(認知容易性バイアス)からくるものだったのです。

認知容易性バイアス

最小努力の法則と呼ばれており、人は困難なことを避けて、簡単なことを好むようにできている。

日本では「努力は美徳」とあるように苦労してでも努力することが美徳とされています。
目標を達成するには残業や長時間の練習など根性でやりきることが普通だと思われてます。

ですが、人間は簡単な方を好むため、同じ目標を達成するのであれば苦労が少ない方を選んだ方が圧倒的に効率が良いのです。

そのために「どのようにすればもっと楽にできるだろうか」と考えることが重要です。
頭をリセットし、問題の難易度を下げることで問題をシンプルに片付けることができます。

エフォートレスな行動

エフォートレスな行動とは「頑張らず、自然に成果を出す」やり方である。
私が特に共感したのは以下の2つである。

はじめの一歩を身軽に踏み出す

面倒なことや大変なことはどうしても億劫になってしまします。
そこで行動を細分化して、はじめるまでの手順を最小限まで減らすことでエフォートレスな行動をとることができるようになります

  • 勉強で1ページだけ問題集を解いてみる
  • 筋トレで腕立て伏せを1回だけやってみる

このように作業を最小・細分化することではじめるまでのハードルを極端に下げることができます

これを見たときにこのように思いました。。

作業興奮とも関係している!!

やる前は気が重かったのに、やり始めると続けられるということありませんか?

これは「作業興奮」と呼ばれております。

作業興奮

やる気がなくても、いったん行動しはじめるとやる気がでてくること

細分化で最初のハードルを下げ、作業興奮で継続的に続けていくことができればまさにエフォートレスな行動をとることができます

やることの上限を決める

目標を設定し、、頑張りすぎてしまい失速してしまったことはありませんか?

2倍頑張れたら2倍成果がでるとはかぎりません。むしろ、頑張りすぎているほど途中で失速してしまう恐れもあります。

どんなに調子がよくても「ここまでしかやらない」と上限を決めて取り組むことでスムーズに物事を進めていくことができます

これは心理学でいう「ツァイガルニック効果」だと思いました。

ツァイガルニック効果
  • 人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうをよく覚えているという現象。
  • できなかったことや途中で終わっているのものに対して、「最後まで終わらせたい」「早く続きをやりたい」といった意識が働き、より記憶に残りやすくなるのです。

この心理効果を利用することで自然と努力を続けることができます。

エフォートレスなしくみ

1つの努力で多くの成果を出すことを常に意識することで成果を最大化することができます。
その考え方で共感した内容をご説明します。

直線的な成果ではなく、累積的な成果を意識する

直線的な努力
  • 試験前に一夜漬けして勉強し、高得点をとったが1週間後には忘れている
  • 健康診断のため、前日だけダイエットをする

このような行動は、1度した努力に対応した分の成果しかでないのが直線的な努力です。

累積的な努力
  • 継続的な勉強を続けて知識を身に着ける
  • 筋トレをして基礎代謝をあげることで、ダイエットを行う。
  • 本を執筆をして、印税をもらう

逆に1度の努力でたくさんのことへ応用できるものが累積的な成果となります。

この行動で他にも応用できることはないかな?

このように考えることで、1度の努力にレバッジを加えることができ、利息が積み重なるように成果を最大化することができます

一貫した原理を見つける

忙しい生活を送っていると、目先の問題を解決するために手軽な解決策を求めがちであるが、それは根本の解決にはなりません。
つねに問題の本質・原理原則を考え、何度でも応用することができるように考える必要があります

問い合わせが多く、受電対応で目先の電話問い合わせ対応のみを考えていては、この状態は変えられない。
問い合わせの内容を集計・分析し、その問い合わせ自体がこないようにすることが大切である

読書は最大限の成果を得る方法

読書はこの世で最もレバレッジの高い活動です。

賢い人が長い時間やコストをかけて身に着けた知恵や経験にアクセスできることほど累積的な成果が得られるものはありません。

特に昔から読み継がれている本は、過去から現代でも通じる原理原則を踏まえている可能性が高いため、効率よく累積的な成果を達成することができます

これは樺沢紫苑先生の「読んだら忘れない読書術」の内容とほぼ一致しております。「読んだら忘れない読書術」の概要を知りたい方は私の記事を参照ください。

「読んだら忘れない読書術」レビューはこちら

最後に

いかがだったでしょうか?

私は累積的な成果を求めるという考え方が私的には一番心に刺さりました。

私自身も普段の生活から同じ目標を達成するために、「いかに楽にできるか?」「いかに他のことへ応用できるか?」と自問自答しながら生活を送りたいと思います。

是非皆さんも本書をお読みいただき、感想を教えてください。


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