あなたは自分の声に自信はありますか?
ないという方も安心してください。
本書はそんな声に対する自信をつけてくれる1冊です。
私がこの本に出合ったのは会社のロープレ大会への出場が決まったときのことでした。
若手だからとの理由だけで、強制的に参加させられました。笑
練習にあたり、自分のロープレ内容を録音していたのですが、
これが自分の声!?なんか気持ち悪い!!!
と思ったことがきっかけで声を変えたいと思うようになりました。
その時に見つけたのがこの「1分間の声トレ」です。
本書冒頭のはじめにこのように書かれておりました。
藁をもすがる思いで本書を読み、実践してみると自分の声が良くなったのを感じました。
ロープレ大会でエリア優勝を果たせたり、ビジネスの場で「わかりやすい説明ありがとう」と言われるようになりました。
最近は、コロナによるオンライン会議が増えてきたので、今後はより一層声の重要性が増してくると思います。
今回は本書の概要および特に効果を感じた内容をご紹介します。
声は誰でも訓練で変えることができる。
本書ではこのように紹介されてます。声はトレーニングをすることで誰でも変えることができます。
日本人だからこそ声を気にする必要がある
声がよく通る人の方が、意見も通りやすいと感じたことはありませんか?
声がよく通るかどうかは、腹式呼吸で発声できているかが重要です。
言語には「有声音」と「無声音」があります。
有声音 | 無声音 | |
特徴 | 胸式の浅い呼吸で、声帯を震わせるだけで発声ができる。(日本語) | 腹式の深い呼吸とともに、発声しなければならない (英語・フランス語・中国語) |
日本語は有声音です。胸式の浅い呼吸で声帯を振るわせるだけでも声になります。
日本語はその特徴ゆえに発声にエネルギーを使わなくてよいため、声が小さい方が多いのです。
声が通る人になるために腹式呼吸で発声する必要があります。
「人によく聞き返される」「声が通らない」と悩んでいる人の大半は、胸式よりの呼吸で発声してしまっています。
胸式呼吸では、腹式呼吸に比べ空気の出し入れの範囲が狭くなり、吐く息の量も少なくなってしまうため声が小さくなってしまいます。
腹式呼吸では胸より深く腹まで多くの空気を取り込めるため、吐く息の量が多くなります。声帯がよりしっかり振動するので、人の耳に聞き取りやすい声が出せるのです。
トレーニング方法
腹式呼吸で発声する方法
まずは、いい声の基本である「腹式呼吸」を習得します。
腹式呼吸のトレーニングで最も簡単な方法を紹介します。
これをたった2回行うことで、腹式呼吸ができるようになります。
片方の手をお腹の上にのせ、吐いた際にお腹が凹んでいれば腹式呼吸ができています。あとはこの呼吸法に声を乗せることで通りやすい声になります。
一定の強さで声を出す
自分のしゃべりが安定しているかどうか、確かめる方法があります。
これを25秒続けることができれば一定の強さで声を出せています。これは続けられなかった方は一定の強さで息を吐くことができていません。
普段どうしても早口になってしまう人、語尾が消えて相手に聞き替えされる人は、安定していない方が多いです。このトレーニングを続けることで一定の強さで息を吐く感覚がつかめるようになります。
単語の頭で息を吐く
普段の会話の中では腹式呼吸を忘れてしまいがちです。そこで意識して欲しいことは単語の頭で息を吐くことです。
カブシキガイシヤ エービーシー エイギョウカ ノ スズキです
青色で示したように単語の頭で息を強く吐きます。これを意識するだけで自然と腹式呼吸で発声できるだけでなく、一つ一つの言葉が立って、相手に伝わりやすくなります。
ストレッチ
口や舌の筋肉が固くなっているとうまく動かないため、噛んでしまったり滑らかに言葉がでなくなってしまいます。
本書で紹介されていた簡単なストレッチを2つ紹介します。
表情筋のストレッチ
人は唇や舌と一緒に表情筋も動かして発声してます。そのため、表情筋が硬いと言葉を滑らかに発声することが出来ません。
志村けんさんでお馴染みの「アイーン」をまねることで表情筋を柔らかくすることができます。
イの時に口を横に引っ張るイメージでやると首にスジができます。このスジを伸ばすことで表情筋がほぐれます。
この動作ですぐに疲れを感じる方は表情筋をうまく使えていないので毎日行いましょう!
舌のストレッチ
下を伸ばすこと舌や口の周りの筋肉がストレッチされます。
この方法で口周りの筋肉がほぐれて発声しやすくなります。
さいごに
いかがだったでしょうか?
声はちょっとした意識とトレーニングで鍛えることができ、相手の印象を大きく変える汎用スキルと言えます。
メラビアンの法則によると相手への印象の40%は聴覚情報が占めており、発声が改善されるだけで相手へ与える影響も大きくなります。
他にもたくさんの事例や方法が紹介されているので、私生活や仕事でも役に立つ声という汎用スキルを本書で身につけてみてください。
本書を読まれた方の感想もお待ちしております!
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